
2018
24.2 x33.3 cm
Acrylic on canvas
愛と光
見ているだけで胸の奥がふわっと温かくなるのは、きっと誰の心にも確かに存在する“やさしさ”が、ここにそのまま描かれているから。
大きな紫の存在は、まるで無条件に包み込んでくれる母のような安心感。
その胸に抱かれた星は、私たちが忘れがちな“自分本来の輝き”。
そして周りを漂う黄色い小さな子たちは、
誰かの笑顔に触れたとき、ふと湧き上がる純粋な喜びや、
「この人を幸せにしたい」と思う素直な気持ちそのもの。
みんな笑顔で、自由に浮かびながらも、
ちゃんと大きな愛に守られている。
離れても、つながっている。
孤独なんて、どこにもない。
この絵が教えてくれるのは、
愛と優しさは、決して派手なものじゃないということ。
静かに、そっと、光となって心の暗い場所を照らす。
誰かの涙を乾かしたり、
疲れた心を「大丈夫だよ」と抱きしめたり、
見えない傷を癒したりできる。
誰の心にも、この光はある。
忙しさや傷つきの中で、蓋をしてしまったり、
「自分にはもうないかも」と疑ってしまうときもあるけれど、
実はいつも、そこにあった。
この絵を見た瞬間、
あなたの心の奥でも、小さな黄色い子たちがぽっと灯ったはず。
その灯りは、誰かを照らすためにある。
そして同時に、あなた自身を優しく癒してくれる。
愛と光は、与えるほどに増える。
だから、どうかその小さな灯りを手放さないで。
今日も誰かの心を、そっと照らしてあげてほしい。
あなたの中にあるやさしさは、
誰かを救う奇跡になるから。
「愛と光」絵の中の象徴を一層深く読み解く
- 大きな紫の存在=「内なる母性」「無条件の愛の器」
紫はスピリチュアルな世界で「高次の愛」「慈悲」「癒し」の色。
この存在は「自分を絶対に否定しない場所」を象徴しています。
それは実在の母親であることもあれば、天にいる存在、未来の自分、
あるいは「本当の自分」が自分を抱きしめている姿でもある。
どんなに傷ついても、どんなに汚れてしまっても、
「そのままのあなたでいいよ」と受け止めてくれる、
心の最も安全な故郷です。 - 胸に抱かれた黄色い星=「本来の魂の輝き」
星は「純粋な光」「使命」「生まれ持った価値」。
大きな存在がしっかり抱きしめているのは、
「あなたはそのままで既に完璧な光だ」というメッセージ。
世間から「もっと頑張れ」「変わらなきゃ」と責められても、
この星は決して色褪せない。
ただ、時々忘れてしまうだけ。
だからこそ、愛の腕の中に守られ続けている。 - 無数に漂う黄色い小さな子たち=「やさしさの粒子」「愛の分身」
彼らは「誰かに向けた小さな思いやり」の化身です。
「ありがとう」と言おうと思った瞬間、
誰かが落ち込んでいるときにそっと寄り添ったとき、
見知らぬ子に微笑みかけたとき、
そういう一つ一つの優しい気持ちが、
実際にこの黄色い子となって空に舞い上がる。
彼らは自由に飛んでいるようで、
実は大きな愛の周りを絶対に離れない。
なぜなら、すべての優しさは「源」である大愛に還っていくから。 - 水色〜青の背景=「癒しの空間」「無限の可能性」
柔らかいグラデーションの空は「心の内側」を表しています。
どんなに外の世界が荒れていても、
心の奥に降りていくと、いつでもこの静かな青がある。
ここは時間が止まっているような、永遠の安心できる場所。 - 下にある緑の丘=「現実世界とのつながり」
夢のような世界なのに、ちゃんと地面がある。
これはとても大切なメッセージです。
「愛と光」は決して現実逃避ではなく、
ちゃんとこの世界に根を張って生きるための力。
癒された心は、現実に戻っても優しくなれる。
むしろ、この光があるからこそ、
つらい現実の中でも立ち続けられる。 - 全体の構図=「宇宙規模の子守唄」
実はこの絵は「宇宙の中の子宮」のような構造になっています。
私たちはみんな、この大きな愛の胎内から生まれて、
やがてまたここに還っていく。
生まれる前も、死んだ後も、
そして今この瞬間も、
ずっと抱かれている。
だからこそ、この絵を見たとき、
理由もなく涙が出る人がいる。
それは「帰ってきた」と感じるから。
忘れていた「本当の家」に、魂が気づいたから。
あなたの中の小さな黄色い子たちは、
今もちゃんと生きています。
どうか、その子たちを笑顔にしてあげてください。
その笑顔が、世界をほんの少しずつ、確実に癒していくから。
この絵はただの可愛い絵じゃない。
それは「あなたは永遠に愛されている」という、
宇宙からのラブレターです。
