
2025
606 x 500 mm
Acrylic on canvas
歓喜の花火
主人公のパンダが大親友の犬と一緒に、丘の上から色とりどりの大きな花火を見上げています。
夜空に次々と咲く美しい花火を眺めながら、パンダは自分の人生を振り返っています。
「あのときの嬉しかったこと、つらかったこと、全部がこの花火みたいにキラキラ輝いて、そして静かに消えていく……」
そう思ううちに、ふと気づきました。
今までいろいろなことがあったけれど、どんなときも、目に見えない誰か(または何か)に支えられ、見守られていたんだ、と。
花火が散ったあとの静かな夜空のように、心の中がすっきりと整理されて、温かい気持ちに包まれる……。
人生の思い出をそっと抱きしめて、ありがとうとつぶやくような、そんな優しい作品です。
誰の心にもある「大変だったけど、誰かに守られていたな」という想いに、きっと共感してもらえると思います。
この絵の花火の色が持つ「心の地図」
それぞれの色が、人生のどの時期・感情を表しているかを解説します。
- オレンジ・暖かい黄色
子ども時代・20代の「熱い時間」。
夢中になったこと、笑い転げた日々、恋のドキドキ。
一番元気で、無敵だと思った頃の自分。 - 鮮やかな緑
「成長と癒し」の色。
傷ついたときに誰かに助けられた記憶。
「あの人がいてくれてよかった」と今でも思う瞬間。 - 青・水色
一番静かで冷たい色=孤独や悲しみの時期。
誰にも言えなかった涙、夜中にひとりで耐えた日々。
でもその経験があって、今の優しさが生まれた。 - ピンク・淡い紫
大切な人からの愛、優しい記憶。
抱きしめられた感触、言えなかった「ありがとう」。
心がふわっと温かくなる瞬間。 - 白・金色・キラキラした光
「気づき」と「希望」の色。
つらいことがあった後で訪れる「あ、守られてたんだ」という光。
人生が繋がったと感じる瞬間。
全部の色がごちゃ混ぜになって夜空に咲いている。
=人生って、きれいなことばかりじゃないけど、全部が必要だったんだ。
最後に残る小さな赤いハートは
「どんな色も全部ひっくるめて、私は愛されていた」という答え。
だからこの花火を見ると、胸がぎゅっと締め付けられて、
同時にふっと軽くなると思うんです。
